大森雅俊

【第2回】フラットトラックの上半身と下半身の使い方

  • 2026/03/13

前回は、フラットトラックで大切な乗車姿勢の基本について書きました。
今回はそこからもう一歩踏み込んで、上半身と下半身の使い方についてです。
バイクをコントロールするとき、多くの人は「腕」で操作しようとします。
でも実際には、上半身と下半身がうまく噛み合ったときに、バイクは一番素直に動きます。
そのために重要になるポイントをいくつか紹介します。


肘の高さが重要な理由まず大事なのが、肘の高さです。
肘の位置は、ハンドルコントロールに直結します。
フラットトラックでは、常にタイヤが滑る可能性があります。
そのとき必要なのが、とっさのステアリングコントロール。
肘が下がると腕が固まりやすく、バイクの動きに対応しづらくなります。
逆に、肘に余裕があると滑った瞬間でも修正がしやすい。
これは見た目の問題ではなく、操作性の問題です。


ハンドルは押す?引く?

コースや状況にもよりますが、フラットトラックのコーナーでは、基本的に「押す」操作が多くなります。
内側のハンドルを押すことで、自然と体が開き、バイクが倒れていく。
引く意識が強すぎると、体が固まりやすくなります。
ハンドル「回す」というより、流れを作るイメージです。


腰の位置

腰の位置もとても大切です。基本は、体がバイクに対して垂直になる位置。
体まで傾けすぎると、タイヤの接地感が薄くなります。
自分の体は、あくまで基準点。
腰の位置がズレると、全体のバランスも崩れてしまいます。


ステップ荷重の本当の意味

ステップは、ただ踏むためのものではありません。
ステップの役割は、サスペンションの動きを効率よくタイヤに伝えること。
足は「支える」というより、バイクの動きを伝えるポイントです。
ここが理解できると、走りの安定感が大きく変わってきます。


「力を抜く」とはどういうことか

ライディングでは、よく「力を抜いて」と言われます。
でも、完全に脱力するわけではありません。
必要なところだけ力を使い、不要な力を抜く。
そうすることで、バイクと体が自然に一体化していきます。
力で押さえ込むのではなく、流れの中でコントロールする。
それが理想です。
上半身と下半身がうまく噛み合うと、バイクは驚くほど素直に動きます。
操作するというより、バイクの動きに合わせていく感覚。
そこが、フラットトラックの面白さでもあります。

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次回は姿勢が崩れる理由と改善法についてお伝えします!