大森雅俊

【第5回】コーナーは“進入”ですべてが決まる理由

  • 2026/04/15

「コーナーがうまく曲がれません」と相談を受けることがあります。

そのとき、僕の中でまず思うのは、進入の段階でほとんど決まっているのではないかということです。

さらに言うと、今から曲がるコーナーは、その手前のコーナーの時点で、ある程度決まっていると感じています。

コーナーは急に始まるものではなく、流れの中でつながっています。


コーナーはどこから始まっているのか

一般的には、ブレーキをかけた瞬間からコーナーが始まると考えがちです。

ただ、自分の感覚では、前のコーナーの立ち上がりから次のコーナーは始まっています。

立ち上がりで車体の向きが整っていないと、次の進入はどうしても苦しくなります。

コーナーを単体で見るのではなく、一連の流れとして考えることが大切だと思います。


進入で大事だと感じていること

進入で差が出るポイントは、大きく分けて2つあると感じています。

・ブレーキングのタイミング
・アクセルを戻すタイミング

この2つの“タイミング”の精度が、そのまま進入の質につながります。


速い人と遅い人の違い

これはあくまで自分の感覚ですが、

速い人は、減速を準備として使っている。
遅い人は、減速を処理として使っている

速い人は、次の動きを作るために減速する。
遅い人は、不安を感じてから減速する。

この違いが、進入の安定感に大きく影響しているように感じます。


ブレーキングで意識していること

自分がブレーキングで意識しているのは、タイヤを路面に押し付けることです。

止めるためというより、フロントタイヤにしっかり荷重をかけるために使っています。

サスペンションを沈ませて、路面に力を伝える準備をする。

その状態が作れていないと、曲がり始めが不安定になりやすいと感じています。


進入がうまくいかない原因

多くの場合、サスペンションの使い方がうまくいっていないことが多いです。

急にブレーキをかけて、急に抜いてしまう。

その結果、荷重が抜けてしまい、タイヤがうまく働かなくなる。

サスペンションは、沈めて、使って、戻す。

この流れを意識することで、進入の安定感は大きく変わってきます。


まとめ

コーナーは、ただ曲がる場所ではなく、次の動きの準備を整える場所だと感じています。

進入の質が変わると、立ち上がりも自然と安定してきます。

コーナー単体ではなく、流れとして捉えること。

そこを少し意識するだけでも、走りは変わってくると思います。

スクールのご案内(4月・5月スケジュール)

今回の内容も、スクールで実際にお伝えしているポイントの一部です。

「まずは体験してみたい」という方には、
**超初心者向けスクール《はじめてのフラットダート》**をご用意しています。
レンタルバイク・お弁当付きで、初めての方でも安心してご参加いただけます。

また、「もっと上達したい」「継続して学びたい」という方には、中級〜上級者向けスクールも開催しています。

会員になると参加費の割引に加え、メンバー限定LINEでマシンやライディングについて直接ご相談いただくことも可能です。

4月29日(水・祝)
はじめてのフラットダート(初心者向け)

5月9日(土) / 5月10日(日)
M’S CLUB RIDING SCHOOL(中級〜上級者向け)

詳細・ご予約はホームページよりご確認ください。

【第4回】フォームの違い

  • 2026/04/09

今回は少し視点を変えて、自分がこれまで走ってきた中で感じているフォームの違いについて書いてみます。

海外トップと日本人で、フォームに大きな違いがあるのかというと、

僕は基本的な部分はあまり変わらないと感じています。

乗車姿勢の軸や、バイクとの距離感、目線の考え方。

トップ選手であっても、土台はとてもシンプルです。

ただ、その中で違いが出るとすれば、精度と迷いの少なさだと思います。

やることが整理されている分、動きにブレが少ない。

そこが大きな差につながっているように感じます。


レースと練習で姿勢は変わるのか

これは、少し変わると思います。

練習では、その日ごとにテーマを持って走ることが多いです。

コントロールを試したり、ラインを変えてみたり、あえて違う乗り方をしてみる。

そういう中で、フォームも自然と変わっていきます。

一方でレースは、ある程度自分の走りが決まっている状態です。

無理に変えるというよりは、いつもの状態にどれだけ近づけられるか。

“整える”という感覚に近いと思います。


路面や天候で姿勢は変わるのか

基本的な姿勢自体は、雨でも大きく変わることは少ないと思います。

ただ、変わるのは操作のタイミングです。

特にアクセルを開ける瞬間は、路面によってかなり違いが出ます。

乾いているのか、湿っているのか、グリップの戻り方がどうか。

そこに合わせてタイミングを変えていく。

フォームを変えるというよりは、操作のリズムを合わせていく感覚に近いです。


マシンによってフォームは変わるのか

これは変わると思います。

車体の特性やエンジンの出方、トラクションのかかり方によって、自然と体の使い方も変わってきます。

自分の場合は、マシンに無理に合わせるというより、

そのバイクが動きやすい位置に体を調整していくという意識で乗っています。


姿勢を見直したきっかけ

自分の中で姿勢を大きく見直したのは、転倒が続いていた時期でした。

特にハイサイドが多くて、原因をかなり考えました。

その中で感じたのが、自分がバイクに対して押し返していたということです。

反発する力が強くなりすぎていた。

そこで一度、逆のことを試してみました。

抑え込むのではなく、受け入れる。

止めるのではなく、流す。

この意識に変えてから、少しずつ走りも変わっていったと思います。


まとめ

フォームは、見た目を真似するものではないと感じています。

なぜその形になっているのか。

どういう意図で体を使っているのか。

そこを理解できたときに、初めて自分の走りとして定着してくると思います。


スクールのご案内(4月・5月スケジュール)

今回の内容も、スクールで実際にお伝えしているポイントの一部です。

「まずは体験してみたい」という方には、
**超初心者向けスクール《はじめてのフラットダート》**をご用意しています。
レンタルバイク・お弁当付きで、初めての方でも安心してご参加いただけます。

また、「もっと上達したい」「継続して学びたい」という方には、
中級〜上級者向けスクールも開催しています。

会員になると参加費の割引に加え、
メンバー限定LINEでマシンやライディングについて
直接ご相談いただくことも可能です。

4月5月のスケジュール

4月29日(水・祝)
はじめてのフラットダート(初心者向け)

4月26日(日)/5月9日(土) / 5月10日(日)
M’S CLUB RIDING SCHOOL(中級〜上級者向け)

詳細・ご予約はホームページよりご確認ください。

【第3回】姿勢が崩れる理由と改善法

  • 2026/03/24

姿勢について考えるとき、よく出てくるのが「なぜ姿勢が崩れてしまうのか?」という疑問です。

フラットトラックでは、ただ形を真似するだけでは安定しません。

大事なのは、どこを基準に体を使っているかです。

今日はその部分を、自分の経験も含めて話します。


姿勢が崩れると何が起きるか

姿勢が崩れている状態は、バランスが取れていない状態です。

そのまま走るとコントロールが難しくなるのはもちろんですが、

一番のリスクは、転倒したときに受け身が取りにくいことです。

体がうまく反応できず、ケガにつながる可能性も高くなる。

姿勢は、速く走るためだけではなく、自分を守るためのものでもあります。


自分も間違っていた姿勢

昔の自分は、バイクが傾けば体も同じように傾けていました。

バイクと同じ方向、同じ角度。

一見自然に見えますが、この状態だとコントロールの余裕がなくなります。

体まで傾いてしまうと、修正するための“基準”がなくなる。

体はあくまで、バイクをコントロールするための基準であるべきです。


姿勢改善で一番意識すること

よく伝えているのが、「自分は分度器だと思うこと」です。

自分は常にまっすぐ。
バイクを左右に傾ける。

つまり、バイクの真上に乗る感覚です。

体が垂直に保たれることで、タイヤの状態やグリップも感じ取りやすくなります。

この意識だけで、フォームは大きく変わります。


子供と大人で違うポイント

姿勢の直し方は、年齢によって変わります。

子供の場合は、バイクのパワーに体が引っ張られやすい。

そのためまずは、バイクをコントロールする感覚から身につけていきます。

一方で大人は、無意識にバイクを体で押さえつけようとする傾向があります。

バイクの動きに歯向かう形になり、結果として不安定になりやすい。

だからこそ大人には、**「力を抜くこと」**を強く意識してもらいます。


スクールで最初に見るポイント

スクールで最初に確認するのは、上半身の姿勢です。

上半身が整うと、自然と下半身も安定してきます。

姿勢は全体のバランスですが、修正は上から整えることが多いです。


まとめ

・姿勢は安全にも直結する
・バイクと同じ角度にならない
・体はまっすぐを基準にする
・子供と大人でアプローチが違う

姿勢は見た目ではなく、“基準をどこに置くか”です。

ここが整うと、走りも安定してきます。


スクールのご案内(4月スケジュール)

今回の内容は、スクールでも実際にお伝えしているポイントです。

「まずは体験してみたい」という方には、
超初心者向けスクール《はじめてのフラットダート》をご用意しています。
レンタルバイク・お弁当付きで、初めての方でも安心してご参加いただけます。

さらに、お友達と一緒に参加すると割引もあります。
会員登録は不要で、どなたでも参加可能です。

また、「もっと上達したい」「継続して学びたい」という方には、
中級〜上級者向けのスクールも開催しています。
会員になると、参加費の割引やメンバー限定LINEでの個別相談も可能です。


4月スケジュール

4月5日
はじめてのフラットダート(初心者向け)

4月4日 / 4月26日
M’S CLUB RIDING SCHOOL(中級〜上級者向け)


詳細・ご予約はホームページよりご確認ください。

【第2回】フラットトラックの上半身と下半身の使い方

  • 2026/03/13

前回は、フラットトラックで大切な乗車姿勢の基本について書きました。
今回はそこからもう一歩踏み込んで、上半身と下半身の使い方についてです。
バイクをコントロールするとき、多くの人は「腕」で操作しようとします。
でも実際には、上半身と下半身がうまく噛み合ったときに、バイクは一番素直に動きます。
そのために重要になるポイントをいくつか紹介します。


肘の高さが重要な理由まず大事なのが、肘の高さです。
肘の位置は、ハンドルコントロールに直結します。
フラットトラックでは、常にタイヤが滑る可能性があります。
そのとき必要なのが、とっさのステアリングコントロール。
肘が下がると腕が固まりやすく、バイクの動きに対応しづらくなります。
逆に、肘に余裕があると滑った瞬間でも修正がしやすい。
これは見た目の問題ではなく、操作性の問題です。


ハンドルは押す?引く?

コースや状況にもよりますが、フラットトラックのコーナーでは、基本的に「押す」操作が多くなります。
内側のハンドルを押すことで、自然と体が開き、バイクが倒れていく。
引く意識が強すぎると、体が固まりやすくなります。
ハンドル「回す」というより、流れを作るイメージです。


腰の位置

腰の位置もとても大切です。基本は、体がバイクに対して垂直になる位置。
体まで傾けすぎると、タイヤの接地感が薄くなります。
自分の体は、あくまで基準点。
腰の位置がズレると、全体のバランスも崩れてしまいます。


ステップ荷重の本当の意味

ステップは、ただ踏むためのものではありません。
ステップの役割は、サスペンションの動きを効率よくタイヤに伝えること。
足は「支える」というより、バイクの動きを伝えるポイントです。
ここが理解できると、走りの安定感が大きく変わってきます。


「力を抜く」とはどういうことか

ライディングでは、よく「力を抜いて」と言われます。
でも、完全に脱力するわけではありません。
必要なところだけ力を使い、不要な力を抜く。
そうすることで、バイクと体が自然に一体化していきます。
力で押さえ込むのではなく、流れの中でコントロールする。
それが理想です。
上半身と下半身がうまく噛み合うと、バイクは驚くほど素直に動きます。
操作するというより、バイクの動きに合わせていく感覚。
そこが、フラットトラックの面白さでもあります。

今回の内容は、実際のスクールでもレクチャーしているポイントの一部です。

「まずは体験してみたい」という方には、
**超初心者向けスクール《はじめてのフラットダート》をご用意しています。

レンタルバイク付き・お弁当付きで、
フラットトラックがまったく初めての方でも安心して参加できるプログラムです。
さらに、お友達と一緒に参加すると割引もあります。

会員登録は不要で、どなたでもご参加いただけます。

そして、「もっと上達したい」「継続して学びたい」という方には、
中級〜上級者向けの《M’S CLUB RIDING SCHOOL》も開催しています。

こちらは非会員でも参加可能ですが、会員になると参加費の割引に加えて、
僕に直接質問できるメンバー限定LINEも利用できます。
マシンセッティングやライディングについて、いつでも相談できる環境です。

技術を一段階引き上げたい方には、より深く学べるスクールになっています。


  3月・4月の開催スケジュール

4月5日
はじめてのフラットダート(初心者向け)

3月14日 / 4月4日 / 4月26日
M’S CLUB RIDING SCHOOL(中級〜上級者向け)

3月15日
メンバー限定ミーティング(交流会&走行会)


詳細・ご予約は、ホームページよりご確認ください。

次回は姿勢が崩れる理由と改善法についてお伝えします!

【第1回】フラットトラックの正しい乗車姿勢とは?プロが一番大事にしていること

  • 2026/03/06

正しい乗車姿勢について、よく考えることがあります。

フラットトラックは滑る競技なので、普通のロードバイクとは考え方が少し違います。

僕が大事にしている姿勢のポイントは、とてもシンプルです。

それは「腕が突っ張らないこと」です。

フラットトラックでは、タイヤが滑ることを前提に走ります。

もし腕が突っ張っていると、バイクの動きを止めてしまう。

逆に腕に余裕があると、スライドした瞬間でもコントロールができます。

僕も昔は、ハンドルを力で押さえつける乗り方をしていました。

その結果、転倒も多かった。

そこから姿勢を見直したことで、バイクとの一体感が大きく変わりました。

まず意識してほしいのは

①肘に余裕を持つ②ハンドルを押さえつけない③バイクの動きを感じる

この3つです。

フラットトラックでは、「バイクを抑え込む」のではなく

「動きを受け止める姿勢」がとても大切です。

姿勢が変わると、コントロールも疲労感も大きく変わります。


今回の内容は、実際のスクールでもレクチャーしているポイントの一部です。

「まずは体験してみたい」という方には、
**超初心者向けスクール《はじめてのフラットダート》**をご用意しています。

レンタルバイク付き・お弁当付き。
さらに、お友達と一緒に参加すると割引もある、これから始めたい方向けの安心プログラムです。

会員登録なしで、どなたでもご参加いただけます。

そして、「もっと上達したい」「継続して学びたい」という方には、

中級〜上級者向けスクールも開催しています。

こちらは非会員でも参加可能ですが、会員になると参加費が割引になり、僕に直接メンバー限定LINEからマシンやライディングについて質問できる特典もあります。

技術を一段階引き上げたい方には、より深く学べる環境ですので検討してみて下さい。

→メンバーについてはこちらから

3月のスケジュール下記の通りです。

・3月7日・・・はじめてのフラットダート(初心者向け)

・3月8日、14日・・・M`S C L U B R I D I N G  S C H O O L(中級〜上級者向け)

・3月15日・・・メンバー限定ミーティング(交流会&走行会)


詳細・ご予約はホームページよりご確認ください。

次回は上半身と下半身の使い方についてお伝えします!お楽しみに!

ライテクブログをスタートします!

  • 2025/02/01

初めまして。フラットトラックライダーの大森雅俊です。ブログにお立ち寄り頂きありがとうございます!

僕は14歳からバイクに乗り始め、平な土の上を左回りに周回する”フラットトラック”という競技を行なってきました。

子供なりに “もっと速くなりたい” “もっと上手くバイクをコントロールできるようになりたい” 

と試行錯誤しながら練習を重ねていき、その努力の方法が合っていたのか?有難いことに全日本選手権チャンピオンを獲得、アジア人で唯一の世界選手権への参戦と経験を積む事ができました。

もちろん世界への挑戦は続けていきたいと願っていますが、プロライダーとして今、“何か自分にできることはないか?”と思い、フラットトラックライダー目線で、オートバイをより安全にコントロールするために必要な技術や知識をこのブログを通じてお伝えしていきたいと思います。

通勤・通学でバイクに乗っている方やツーリングライダーさんの安全や余裕のある運転に繋がれば嬉しいです。

また、フラットトラックやオフロード(モトクロス・エンデューロ・林道など)をやっている方に向けても、もう少し競技に特化したコントロール方法などもお伝えしていけたらと思っています。

もし、ご質問がありましたらブログ内でお答えできたらと思いますのでメッセージやS N Sから是非コメントください!

また、毎月2〜3回茨城県常陸大宮市で100ccのレンタルバイク付き初心者向けスクール、

“はじめてのフラットダート”や中上級者向けのフラットトラックスクール(会員制)も開催しています。

クローズドコースで集中して練習ができる環境なので

“深く学んでみたい”という方や“友達とイベント参加感覚で行ってみたい”という方も是非ご参加ください。

直近のスケジュールは下記となっています。

2025年

3/8(土)・3/23(日) M`S CLUB RIDING SCHOOL (経験者〜上級者向け)

3/9(日)はじめてのフラットダート (レンタルバイク・お弁当付き初心者向け)

次のトークテーマはフラットトラックライダー的【正しい乗車姿勢について】です。

お楽しみに!